相続税の申告に備えて、以下のステップが重要です。
これらの対策を講じることで、税務調査のリスクを最小限に抑えることができます。
*財産・債務の棚卸し
- 不動産:
全部事項証明書や固定資産税名寄帳を確認し、法務局や市区町村役場で情報を集める。
- 有価証券:
取引残高報告書や配当金支払通知書を証券会社から取り寄せる。
- 預貯金:
通帳や取引明細を金融機関から取得する。
- 生命保険:
保険証書を保険会社から取り寄せる。
- 金地金:
購入時の明細を貴金属販売業者から確認する。
- ゴルフ会員権:
預託金証書をゴルフ場や販売業者から確認する。
- 債務:
金銭消費貸借契約書や返済予定表を金融機関から取得する。
*不明入出金の精査
預貯金の大きな出金については、生前に通帳にメモをしておく。過去7年間程度は記録を残しておくと良い。
- 保険契約の洗い出し
生命保険契約の権利や名義保険を確認し、漏れがないようにする。
保険契約者が亡くなった場合の解約返戻金相当額なども確認する。
- 名義預金の精査
名義預金がある場合、本来の所有者名義に戻すか、財産目録に適切に反映させる。
贈与税申告などの対策も考慮する。
- 契約書類の整理・作成
贈与契約書や賃貸借契約書、金銭消費貸借契約書などの書面を整備し、相続税申告時の証拠として利用できるようにする。
- タンス預金の解消
タンス預金は早めに預貯金口座に入金し、証拠を残す。
大量の旧紙幣の銀行持ち込みはリスクがあるため注意する。
- 相続専門税理士の選定
相続専門の税理士を選び、事前に契約を結んでおく。
税理士の選び方として、実績や経験、資格、報酬、二次相続の提案などを確認する。
これらのステップを踏むことで、税務調査のリスクを減らし、スムーズに相続手続きを進めることができます。
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