アパートの相続に関する手続きや注意点

　アパートの相続についての情報です。

　以下は、アパートの相続に関する手続きや注意点についての整理です。

 

必要書類・資料

被相続人に関連する書類・資料

• 戸籍謄本：出生から死亡までの全て
• 住民票の除票：本籍が記載されているもの
• 相続人に関連する書類・資料
• 相続人全員の戸籍謄本：被相続人の死亡日以降に取得したもの
• 相続人全員の印鑑証明書
• アパートを相続する人の住民票
• アパートの登記事項証明書
• アパートの固定資産評価証明書：本籍が記載されているもの
• 遺産分割協議書：自作も可能。司法書士に依頼することも可能

 

アパートの相続手続き

1. 相続財産の把握

　相続財産には現金、アパートなどの不動産、借入金などの負債も含まれます。

　負債の方が多い場合、「相続放棄」を検討することもあります。相続放棄は相続発生から3カ月以内に行う必要があります。

 

2. 遺産分割協議

　相続人が複数の場合、全員で遺産の分割方法を話し合います。

　遺言書がある場合は、遺産分割協議は不要ですが、遺言書の有無は事前に確認することが重要です。

　遺産分割協議が成立しない場合、家庭裁判所で「遺産分割調停」を行うこともあります。

 

3. 登記申請

　アパートの名義変更の申請を行います。

　申請は自分で行うか、司法書士に依頼することができます。

　登記手数料は「アパートの固定資産税評価額×0.4％」で計算します。

　司法書士に依頼する場合の費用相場は約10万円です。

 

専門家に依頼する際の選び方

司法書士：

　不動産の名義変更や相続に関する民法の知識が豊富。

弁護士：

　遺産分割でトラブルが予想される場合。

税理士：

　相続税の申告が必要な場合。

 

注意点

1. アパート経営のリスク

　空室リスク、家賃不払い、トラブル対応、維持費の支払いなどが必要です。

 

2. 事前対策

　遺言書を作成しておくことで争いを避けることができます。

　特に相続人同士でのトラブルが予想される場合は、弁護士と連携して遺言書を作成することをおすすめします。

 

3. もめた場合の対応

　相続トラブルが発生した場合は、速やかに弁護士に相談することが重要です。

　また、アパートを売却し、公平に分割する方法もあります。

 

アパートの売却

　一括査定のサービスを利用すると、複数の不動産会社から査定を受けることができ、手間が省けます。

 

まとめ

　アパートの相続は複雑な手続きが多く、事前にしっかりと準備をすることが重要です。

　専門家に相談することで、スムーズに手続きを進めることができます。