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空き家を売却するのを後回しにすること

 「売却を後回しにするのがNGな理由」

 空き家を売却するのを後回しにすることには、いくつかのリスクとデメリットがあります。

 以下は、主な理由とその影響です。

  • 固定資産税の支払いが続く

 空き家を所有している限り、毎年の固定資産税を支払い続けなければなりません。

 特に都市部や地価が高い地域では、固定資産税が増加することもあります。

 空き家を売却すれば、この税負担から解放されます。

  • 空き巣や放火などのリスク

 空き家を放置すると、空き巣や放火の対象になりやすく、近隣住民にも迷惑をかける可能性があります。

 遠方にある空き家は特に監視が難しく、リスクが高まります。

  • 特定空き家に認定されるリスク

 空き家が特定空き家に認定されると、固定資産税や都市計画税が大幅に増加し、さらに勧告を無視すると50万円以下の過料が課される可能性もあります。

 特定空き家の指定は助言、指導、勧告、命令と段階を踏んで行われるため、早期の対応が必要です。

 

「売れない理由と対策」

空き家が売れない主な理由は以下の2つです。

  • 需要が少ない場所にある

 立地条件や人口、世帯数によって不動産の流通量や需要は異なります。

 需要が少ない場所にある物件は売却が難しく、時間がかかることがあります。

  • 物件自体に問題がある

 再建築不可物件や、雨漏り、シロアリ被害、旧耐震基準の建物、ハザードマップで災害リスクが高い地域にある物件など、買主にとって不利な条件がある場合、売却が難しくなります。

 

「売却を成功させるための手段」

  • 売り出し価格の見直し

 市場価格に対して高すぎる場合、価格を下げることで検索数や内覧数が増加し、売却の可能性が高まります。

  • 不動産会社の変更

 売れにくい物件については、不動産会社を変えてみることで、より積極的な販売活動を行ってくれる担当者を見つけられる可能性があります。

  • 古家付きの土地として売る

 建物の価値が低い場合、解体せずに「古家付き土地」として売却するのも一つの方法です。

 解体費用が高額になる場合は、この方法が経済的です。

 

 空き家を放置することは、多くのデメリットやリスクを伴います。

 売却を急ぐことでこれらのリスクを回避し、負担を軽減することが可能です。