不動産収入と家賃収入について、解説します。
「不動産収入とは?」
不動産収入は、土地や建物などの不動産を貸し付けることによって得られる収入のことを指します。
不動産収入には以下の要素が含まれます:
- 家賃収入:
不動産を借りた人から受け取る定期的な賃貸料。
その他の収入:
- 名義書換料: 賃貸契約を譲渡する際に受け取る手数料。
- 承諾料: 新たな賃借人が契約する際に支払う手数料。
- 更新料: 賃貸契約の更新時に受け取る手数料。
- 礼金(権利金): 初期契約時に支払われる一時金。
- 保証金: 契約終了時に返却されることが多い預り金。
- 共益費: 共同で使用する施設の維持管理費(例:電気代、水道代、掃除代など)。
これらを総じて「不動産収入」と呼ぶことができますが、一般的には「家賃収入」という言葉が広く使われることが多いです。
「不動産収入と家賃収入の違い」
- 不動産収入:
・定義:
不動産から得られるすべての収入を指す。
家賃収入に加えて、上記のようなその他の収入も含まれる。
- 計算式:
不動産収入 = 家賃収入 + その他の収入
- 家賃収入:
・定義:
不動産を貸し付けることにより、毎月受け取る賃貸料のことを指す。
家賃収入は、不動産収入の一部であり、通常は不動産収入の中で最も大きな部分を占める。
- 計算式:
家賃収入 = 毎月の家賃 × 月数
「不動産所得との違い」
- 不動産所得:
・定義:
不動産収入から、必要経費を差し引いた金額のことを指します。
不動産収入のうち、実際に利益として手元に残る金額を示します。
- 計算式:
不動産所得 = 不動産収入 - 必要経費
必要経費には、固定資産税、都市計画税、減価償却費、修繕費、ローン金利、管理委託費などが含まれます。
不動産収入と家賃収入は、実際には同じものを指す場合が多いですが、厳密には不動産収入の方が広い範囲の収入を含むことに注意が必要です。
不動産所得はさらに必要経費を差し引いたものですので、税金を計算する際にはこの違いを理解しておくことが重要です。
コメントをお書きください