· 

土地活用の際のさまざまなパートナー

 土地活用の際には、さまざまなパートナーが関与し、それぞれが異なる利益を追求しています。

 そのため、どの業者を選ぶかが成功のカギとなります。

 以下に、主な業者の種類と見極めポイントをまとめます。

 

1. 建築業者

 業者の種類:

  •  ハウスメーカー、工務店、ゼネコンなど

 利益の追求:

  •  建物の建設や設計で利益を上げます。
  •  建設が完了した後の入居者募集や管理は自社内で対応できない場合があり、他の業者と提携することもあります。

 見極めポイント:

  • 建築ノウハウ:

 オーナーの「建てたい建物」に関するノウハウを持っているか。

 設計担当者とのコミュニケーション: 直接話し合う機会があり、納得いくまで説明してくれるか。

  • 契約内容の説明:

 トラブル防止のための説明責任を果たしてくれるか。

  • アフターフォロー:

 完工後のフォロー体制が充実しているか。

  • 実績と信頼:

 過去の施工現場を見学させてもらえるか。

 

2. 賃貸管理業者

 業者の種類:

  •  賃貸仲介業者、賃貸管理業者など

 利益の追求:

  •  物件の管理や入居者募集で利益を上げます。
  •  物件が完成してから関与することが多いです。

 見極めポイント:

  • 営業体制:

 平日の夜間や土日に営業を行っているか。

  • 広告活動:

 物件の魅力を伝える広告やインターネット活用をしているか。

  • サービスの質:

 入居者の要望やクレームに対する対応がきめ細やかか。

  • 報告体制:

 オーナーへの報告・連絡・相談が綿密に行われているか。

  • リフォーム対応:

 入居者が決まらない場合や退去後のリフォームに関する相談に応じてくれるか。

 

3. 税務業者(会計事務所・税理士事務所)

  • 業者の種類:

 顧問税理士、会計士など

  • 利益の追求:

 相続対策や節税の提案を通じて報酬を得ます。

 土地活用のアドバイスも行いますが、実行にはコンサルティング料が発生することがあります。

 

 見極めポイント:

  • 説明の質:

 良い理由・悪い理由について納得いくまで説明してくれるか。

  • パートナーの選択:

 最適なパートナーを選んでくれる事務所のほうが信頼できる。

  • コンサルティング料:

 事業費の3%程度が相場であり、それに近い料金設定であるか。

 

4. 融資業者

  • 業者の種類:

 都市銀行、地方銀行、信用金庫など

  • 利益の追求:

 融資の利子収入で利益を上げます。銀行ごとにリテール事業への関わり方が異なるため、実力を見極めることが重要です。

 

 見極めポイント:

  • 既存取引先:

 既に取引のある金融機関で融資を打診してみる。

  • 金利と条件:

 できるだけ低金利で、長期間のローンを利用できるか確認する。

  • 提携ローン:

 パートナー業者と提携している銀行で有利な金利が得られるか。

  • 繰上返済の条件:

 繰上返済の条件についてもチェックする。

 

 総合的なパートナー選び

  • 経営状況のチェック:

 依頼する業者の経営状況を確認し、トラブルを未然に防ぐ。

  • 複数社の比較: 

 複数の業者にプランを提案してもらい、内容を比較する。

  • 相性の確認:

 長期間の付き合いになるため、営業マンや業者との相性も重要です。

 

 これらのポイントを押さえて、信頼できるパートナーを見つけることが、土地活用の成功につながります。