不動産投資詐欺の手口には様々なものがありますが、代表的な5つの手口を以下に解説します。
1. 手付金詐欺
手付金詐欺とは、不動産を購入するための手付金を支払った後、業者が音信不通になり、物件が手に入らないという詐欺です。
一般的に、手付金は契約時に買主から売主に支払うものですが、詐欺業者は「いい物件なので手付金を払ってキープしたほうがいい」と誘導し、手付金を騙し取ります。
また、同じ物件に対して複数の契約を取り付け、手付金を持ち逃げするケースもあります。
2. 二重譲渡詐欺
二重譲渡詐欺は、すでに他の購入者に売却済みの物件を、再度別の購入者に販売する詐欺です。
物件の所有権は契約順ではなく登記で決まるため、他の人が先に登記を済ませると、後から支払った購入者には物件が手に入りません。
これは詐欺グループが組織的に行うケースが多いです。
3. デート商法詐欺
デート商法詐欺は、恋愛感情を利用して不動産投資を持ちかける手口です。
婚活サイトなどで知り合った相手から「将来のための資産形成」を口実に、投資用物件を購入させることがあります。
このような手口で、高額なマンションを購入させられるケースが多く、被害者が高額な借金を抱えることになります。
4. 入居状況詐欺
入居状況詐欺は、実際には空室が多い物件を満室物件として偽り、販売する詐欺です。
例えば、サクラを使って入居させ、満室を装う、または入居率を偽るなどの手口が使われます。
購入後、すぐにサクラが退去し、空室が増えて賃貸経営が立ち行かなくなる可能性があります。
5. 海外不動産投資詐欺
海外不動産投資詐欺では、海外の物件取引を利用した詐欺が行われます。
例えば、法的に問題がある物件を販売したり、架空の物件を紹介して手付金を騙し取るといった手口があります。
また、物件の価値を過大評価して高い価格で販売する詐欺も多発しています。
海外での取引は、情報が少なく法的手続きが難しいため、特にリスクが高いと言えます。
対策方法
不動産投資詐欺を防ぐためには、信頼できる業者と取引し、契約内容を十分に確認することが重要です。
また、専門家に相談し、リスクを理解した上で投資を行うことも重要です。
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