REIT(リート)とは何か
REIT(Real Estate Investment Trust)は「不動産投資信託」の略で、投資家から集めた資金を不動産に投資し、その賃料収入や売買益を投資家に分配する仕組みの商品です。
現物不動産投資に比べて少額から始められるのが特徴です。
REITの種類
- 単一用途特化型REIT:
特定の用途の不動産に投資する(例:オフィスビル、商業施設、ホテルなど)。
市場の変動に影響されやすく、リスクも大きい。
- 複合用途型REIT:
複数の用途の不動産に分散投資する。
「複合型REIT」(2種類の用途)と「総合型REIT」(3種類以上の用途)に分類される。
REITが「やめとけ」と言われる理由
- 元本割れのリスク:
不動産の価値の減少や空室率の増加などで投資元本を下回る可能性がある。
- 金利変動リスク:
金利の上昇がREITの収益性に悪影響を及ぼし、価格が下落することがある。
- 分配金の減額リスク:
市場の変動や経済不況により、分配金が減る可能性がある。
- 倒産や上場廃止のリスク:
投資法人が経営不振に陥ると倒産する可能性がある。
また、基準に満たない場合、上場廃止になるリスクも存在する。
- 自然災害や事故のリスク:
地震や火災などの被害により、収益が減少し、分配金が減額されることもある。
- 法制度の変更リスク:
税制変更や不動産規制の強化によって、REITのメリットが減少する可能性がある。
- レバレッジを効かせられない:
REITでは借り入れを利用したレバレッジ効果が得られないため、大きな投資効果を狙いにくい。
- 複利効果を得られない:
分配金が還元されるため、利益を再投資して資産を増やす複利効果が得られない。
REITのメリット
- 少額で投資を始められる:
一口1万円から購入できる商品もあり、現物不動産投資に比べて少額で始められる。
- 分散投資ができる:
複数の不動産に分散投資でき、リスクを低減できる。
- 流動性が高い:
証券取引所で売買できるため、いつでも現金化が可能。
- 新NISAを活用できる:
新NISAでの投資対象となり、税制優遇を受けられる。
- 利回りが高い:
日本取引所グループのデータによると、予想年間分配金利回りは約4.66%で、株式市場の平均を上回る。
- 現物不動産投資よりリスクが小さい:
複数の不動産に投資することでリスク分散が可能で、プロが運用するためリスクを軽減できる。
結論
REITは少額で不動産投資ができる魅力がある一方で、市場リスク、金利リスク、法制度変更リスクなど、多くのリスクが存在します。
リスクとリターンをしっかりと理解し、自分の投資目的に合った判断をすることが重要です。
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