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相続した不動産の売却タイミング

 相続した不動産の売却タイミングについては、物件の種別、築年数、駅からの距離などが影響します。

 具体的には以下のような点が挙げられます。

 

1. 物件種別の違い

 土地の売却活動は、マンションや一戸建てと比べて長期化しやすい傾向があります。

 これは、希望価格での買い手が見つかりにくく、価格調整が必要になるためです。

 

 一方、マンションや一戸建ては、比較的早く売却できるケースが多く、売却開始から半年以内に成約する例が多いです。

 

2. 築年数の影響

 築10年未満の物件は、77.4%が半年以内に売却される傾向にあります。

 これは、新しい物件ほど条件が良く、買い手が見つかりやすいためです。

 

 築40年以上の物件では、売却期間が半年以上かかることが多く、買い手が見つかりにくい傾向があります。

 

3. 駅からの距離の影響

 駅から徒歩20分以上の物件は、売却までに2年以上かかるケースもあります。

 これは、遠方にある物件ほど買い手が見つかりにくくなるためです。

 

4. 売却活動開始時期

 相続から売却活動までの期間については、4割以上の人が「2年以上経ってから」売却活動を開始しています。

 

 売却開始が遅れる理由には、相続人間での協議、心の整理が必要なことなどが挙げられます。

 売却タイミングの決定には、物件の状況や個々の事情をよく考慮する必要があります。

 

 希望価格での売却を目指す場合には、相場や市場の動向をよく理解し、適切なタイミングを見極めることが重要です。