· 

老人ホームへの入所を希望する際に

 老人ホームへの入所を希望する際に、入所を断られることがあります。

 以下は、老人ホームが入所を断る4つの主なケースと、その対処法です。

 

老人ホームが入所を断る4つのケース

 

1. 入所条件を満たしていない

 施設ごとに異なる入所条件が設けられており、それに合わない場合、入所を断られることがあります。

 

 例えば、介護付有料老人ホームの「介護専用型」では要介護1以上が条件であり、自立した人や要支援者は入所できません。

 事前に施設の入所条件を確認することが重要です。

 

2. 医療的ケアに対応できない

 日常的に医療的ケアが必要な方は、施設がそのケアに対応できない場合、入所を断られることがあります。

 

 例えば、喀痰吸引や経管栄養が必要な場合、その対応ができる施設を選ぶ必要があります。

 

3. 保証人・身元引受人がいない

 保証人や身元引受人がいないと、入所を断られることがあります。

 これらの役割を担う人がいないと、施設の運営や緊急時の対応に支障が出る可能性があるためです。

 

 例えば、一人暮らしで親族がいない場合、後見人制度や身元保証サービスの利用が検討されます。

 

4. 認知症の症状が重い

 認知症の症状が重く、暴言や暴力がある場合や、夜間の大声などが見られる場合、他の入所者に影響を与える可能性があるため、入所を断られることがあります。

 

 また、認知症に対応できるスタッフがいない施設では、十分な介護体制が整っていないため、対応が難しい場合があります。

 

入所を断られたときの対処法

 

1. 断られた理由を確認する

 まず、施設側に入所を断られた理由を尋ねることが重要です。

 理由を知ることで、改善点や代替案が見つかり、再度申し込みができる可能性があります。

 

 例えば、保証人や身元引受人がいないことが理由であれば、後見人制度や身元保証サービスを利用して再申請できるかもしれません。

 

2. 別の施設を検討する

 改善が難しい場合は、他の施設を検討しましょう。

 医療的ケアが必要な場合は医療体制が充実した施設、夜間の見守りが必要な場合は夜間の介護体制が整った施設など、条件に合った施設を探すことができます。

 

3. プロの力を借りる

 地域包括支援センターやケアマネジャーなど、専門家の助けを借りて新たな施設を探すことも有効です。

 

 プロのサポートを受けることで、効率的に自分に合った施設を見つけることができます。

 

 これらの対処法を実践することで、老人ホームへの入所をスムーズに進めることができるでしょう。