老人ホームへの入居を検討する際には、事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。
特に、料金や契約に関わる部分については、後々のトラブルを避けるためにも十分な理解が必要です。
以下、専門家の意見を基にした「聞きづらいポイント」をまとめました。
【1】「海側」「山側」「階層」で料金は変わるのか?
老人ホームでは、部屋からの眺望や階層によって料金が変わることがあります。
特に賃貸借方式を採用している高齢者住宅の場合、部屋ごとの契約になるため、海側、山側、階の高低により料金が異なるケースがあります。
また、眺望を求めるアクティブシニア向けの施設では、眺望や階層による料金の変動もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
【2】入居後に眺望が悪くなったら補償はある?
入居後に周囲の環境が変わり、眺望が悪くなった場合の補償については、基本的にマンションと同様、補償はありません。
ただし、契約時点で建設計画が確定していた場合には、重要事項説明書で説明されるべき事項となります。
契約前にこの点を確認するためにも、重要事項説明書の内容をしっかりとチェックすることが求められます。
【3】施設選びのミスマッチを防ぐには?
高齢者施設選びでのミスマッチを防ぐためには、「住宅型」と「介護付き」の違いを理解し、自分の要介護度や将来の医療依存度に応じた施設を選ぶことが大切です。
また、見学や体験入居を通じて、実際の入居者の状況や施設の対応を確認することが、ミスマッチを避けるための有効な手段です。
【4】気になる前払金の行方
入居一時金(前払金)が高額な施設では、短期間で退去した場合にどの程度の金額が戻るかを事前に確認しておくことが重要です。
施設は入居一時金の償却期間を設定しており、短期間で退去した場合でも、償却分を差し引いた残りの金額が返還されます。
契約後90日以内であれば、クーリングオフ制度により初期償却分も返還されるため、この制度も理解しておくべきです。
これらのポイントを事前に確認し、家族とも話し合うことで、後悔のない施設選びができるようにしましょう。
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