お墓や供養のあり方が多様化している

　価値観やライフスタイルの変化により、お墓や供養のあり方が多様化している現代、特に「お墓をもたずに散骨や樹木葬で供養してほしい」と考える人が増加しています。

　実施した調査によると、墓じまいを検討している人が増えており、その背景には少子高齢化や核家族化、そして維持管理の困難さが挙げられます。

墓じまいを希望する理由ランキング：

• 維持管理・墓参りが大変(圧倒的1位)

　お墓の場所が遠方にあるため、頻繁に訪れることが難しく、高齢になるとさらに困難になるとの声が多くあります。

• 跡継ぎがいない

　子どもがいない、または兄弟に子どもがいないため、お墓の世話をしてくれる人がいないという理由です。

• 子どもに負担をかけたくない

　墓の管理を次世代に押し付けることに対する懸念があるため、墓じまいを検討する人も少なくありません。

　一方で、墓じまいを希望しない人たちの理由としては、「しばらくは維持管理ができる」「先祖代々のお墓だから」「心の拠り所として残したい」といった意見が見られます。

供養方法の選択：

　最も多くの人が希望する供養方法は「散骨」で、続いて「先祖代々・家族の墓に入る」「樹木葬」が人気です。

　多くの人が遺族の負担を軽減することを重視しており、費用や管理の手間を考慮して、自然葬を選ぶ人が増えています。

　お墓や供養の方法は家族間でも意見が分かれることが多いため、早めに家族と話し合い、自分の希望を整理しておくことが大切です。