実家の相続を放棄したいと考える理由

　相続に関して「実家の相続を放棄したい」と考える理由として、多くの人が「コスト」に関連する問題を挙げています。

　アンケート調査によると、相続を放棄したい理由のトップは「相続・相続後にコストがかかる」というものでした。

 

　このコストには、相続税や固定資産税、さらにはリフォームや維持管理費用が含まれます。

　実家の資産価値が低かったり、管理が難しかったりする場合も相続放棄を検討する要因となっています。

 

主な理由ランキング:

 

1．相続・相続後にコストがかかる

　相続税や維持管理にかかる費用が高く、経済的な負担になるとの意見が多いです。

 

２．資産価値が低い

　実家の立地や築年数などが原因で、資産価値が低く、売却しても利益が見込めないことが理由とされています。

 

３．管理が難しい

　実家が遠方にあるため、日常的な管理が難しいという問題です。

 

４．相続手続きが面倒

　相続に伴う手続きの煩雑さが、相続放棄を考える理由の一つとなっています。

 

　このように、多くの人が経済的な負担や手続きの煩雑さを避けるために相続放棄を考えていますが、一方で現金などの他の財産も放棄するリスクがあるため、事前に親と相談し、必要な対策を講じることが重要です。

 

　例えば、親が元気なうちに実家を売却する、生前贈与を行うなどの方法が推奨されます。

　また、相続を放棄する際には、プラスの財産もマイナスの財産（借金）も放棄することになるため、慎重な判断が求められます。

 

　限定承認などの制度を利用することで、借金を負わずに済む場合もありますが、詳細な手続きが必要ですので、専門家のアドバイスを受けることが望ましいです。