不動産の評価と遺産分割について役立つ内容です。ポイントを整理しておきます。
1. 不動産の評価
土地の評価
遺産分割の評価
- 公示地価: 土地の売買の参考価格。
- 実勢価格: 実際の売買価格。
- 相続税路線価: 相続税申告時の評価基準で、公示価格の約80%。
- 固定資産税評価額: 固定資産税の評価基準で、公示価格の約70%。
遺産分割では相続人間の合意により、これらの価格のいずれかを選んで評価できます。
実勢価格は特に争いごとが発生した場合に用いられることが多いです。
相続税申告の評価
- 路線価方式: 市街地の土地評価に用いる。路線価に面積を掛け、必要に応じて補正を加える。
- 倍率方式: 郊外などで固定資産税評価額に倍率を掛ける方法。
- 不動産鑑定士による鑑定評価: 特殊な場合に用いるが、稀。
- 売却価額による評価: 実際の売却価格を用いる方法。特殊な状況でのみ適用。
建物の評価
相続税申告の評価
- 固定資産税評価額:
市町村が決定した評価額をそのまま使用。リフォームなどが評価に反映されていない場合、追加で計算する必要がある。
2. 遺産分割の方法
- 現物分割: 財産をそのまま分割する方法。
- 代償分割: 特定の相続人が特定の財産を取得し、代償金を他の相続人に支払う方法。
- 換価分割: 不動産を売却し、その代金を分ける方法。
- 共有分割: 複数の相続人で財産を共有する方法。後々のトラブルが多いので避けられることが多い。
3. 相続登記
不動産の所有者情報を変更するための手続きです。
これにより、相続により新たに取得した不動産の名義が正確に登記簿に反映されます。
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