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二次相続とは

 二次相続とは、亡父から遺産を引き継いだ母親が亡くなった後に、子どもが母親の遺産を引き継ぐ状況を指します。

 一次相続では親と子どもが共に法定相続人であり、遺産を分割して引き継ぎますが、二次相続では母親が亡くなった後は子どもだけが法定相続人となります。

 以下は一次相続と二次相続の主な違いです:

  • 法定相続人の違い:

 一次相続では親と子どもが共に法定相続人ですが、二次相続では母親が亡くなった後は子どもだけが法定相続人となります。

  • 相続税の控除制度の違い:

 一次相続では配偶者控除などの相続税の軽減措置が利用できましたが、二次相続では配偶者控除は利用できません。

 また、基礎控除の額も一次相続よりも小さくなる場合があります。

  • 相続財産の増加:

 二次相続では母親の遺産に加えて、母親が生前に蓄えた資産も相続する可能性があります。

 そのため、相続財産が増えることで相続税の負担も増加するおそれがあります。

  • 遺産分割のトラブル:

 二次相続では子どもが法定相続人となるため、兄弟姉妹間での遺産分割のトラブルが起こる可能性があります。

 また、親が特定の子どもに遺産を引き継ぎたい場合でも、兄弟姉妹間での話し合いが難航することがあります。

 

 二次相続では相続税の負担が増加する可能性があるため、事前に適切な対策を取ることが重要です。

 また、遺産分割や財産の処分についても事前に話し合いを行うことが望ましいでしょう。