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成年後見人の報酬が支払えない場合

 成年後見人の報酬が支払えない場合、いくつかの対処法や制度があります。

 まず、依頼人や成年後見人自身の経済的な事情により、報酬が支払えなくなる場合があります。

 このような状況に対処するためには、次のような手続きや制度が活用されます。

  • 話し合いを行う:

 依頼人や家族と話し合い、問題点を解決し、報酬の支払いについて再度協議することが重要です。 

 また、依頼人の財産状況に応じて、社会福祉協議会や国民生活センターなどに相談することも有益です。

  • 成年後見制度利用支援事業:

 各自治体で行われている成年後見制度利用支援事業は、経済的な理由から成年後見制度を利用できない人を支援するための助成制度です。

 成年後見人への報酬の一部または全部を自治体から助成を受けることができます。

  • 総合法律支援法に基づく日本司法支援センター:

 この制度は、申立費用や申立代理人の報酬を扶助するものであり、成年後見人の報酬については扶助の対象とはなりませんが、成年後見制度を利用する際の法的なサポートを受けることができます。

 

 成年後見人の報酬が支払えない場合にも、これらの手続きや制度を活用することで、成年後見制度を利用することができます。

 

 依頼人や成年後見人の経済的な状況や必要性に応じて、適切な支援を受けることが重要です。