葬祭費とは

　葬祭費とは、公的医療保険に加入していた方が亡くなった際に、その葬儀を行った遺族に支給される給付金のことです。

• 　具体的には、国民健康保険（国保）、国民健康保険組合（国保組合）、または後期高齢者医療制度の被保険者（加入者）が対象となります。
• 　国民健康保険は、一般的には自営業者やパートタイマー、外国籍の方などが加入する公的医療保険です。

• 　国民健康保険組合は、同じ職種の方が加入する組合形式の公的医療保険です。
• 　後期高齢者医療制度は、75歳以上の方や一定の障がいを持つ方が加入する医療制度です。
• 　葬祭費の支給額は、加入していた公的医療保険の種類や地域によって異なります。
• 　通常は、5万円から10万円程度ですが、具体的な金額は保険者によって異なります。
• 　葬祭費は相続財産ではないため、相続税の対象外です。
• 　また、所得税もかかりませんので、確定申告も不要です。相続放棄をしても葬祭費を受け取ることができます。

　葬祭費の申請手続きは、亡くなった方が加入していた公的医療保険の保険者に行います。

　手続き方法や必要書類は保険者によって異なりますので、保険者のウェブサイト等で確認してください。

　通常は申請後1～2か月程度で支給されますが、保険料未納の場合は未納分が充当されることがあります。