· 

不動産の評価額を正確に把握することが重要

 相続税計算において、不動産の評価額を正確に把握することが重要です。

 不動産の評価額は土地と建物に分けて計算され、さらに不動産の種類や地域によって計算方法が異なります。

 

不動産(土地)の相続税評価額の計算方法:

  • 市街地や住宅地などの土地は「路線価方式」、人口の少ない地域や田畑、山林などは「倍率方式」で評価されます。
  • 路線価方式では、路線価×地積×補正率で評価されます。倍率方式では、固定資産税評価額×倍率で評価されます。
  • 不動産の評価が難しい場合は、固定資産税評価額を補正して概算の評価額を求めることもあります。

不動産(建物)の相続税評価額の計算方法:

  • 建物の評価額は固定資産税評価額と同額です。
  • 建設中の建物や賃貸中の建物については異なる計算方法が適用されます。

不動産(マンション)の相続税評価額の計算方法:

  • マンションは建物部分と敷地部分に分けて評価されます。
  • 敷地部分の評価額は土地と同様の方法で計算されます。

 

小規模宅地等の特例を利用した相続税対策:

  • 特定の条件を満たす宅地には、小規模宅地等の特例が適用され、評価額が大幅に減額される場合があります。
  • 特例の適用条件や減額割合は、宅地の利用区分によって異なります。

 不動産の評価額の正確な把握は相続税の計算において重要ですが、評価方法や計算方法が複雑であるため、専門家の助言を仰ぐことが望ましいです。

 また、小規模宅地等の特例を活用することで相続税の節税が可能ですが、適用条件を満たすかどうかも慎重に検討する必要があります。