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媒介契約の解除の主張と媒介報酬請求

裁判事例の要旨

大項目:

 媒介契約の解除の主張と媒介報酬請求

裁判概要:

事案の概要:

  • 媒介業者Xと買主Yの媒介契約が締結され、購入が成立。
  • Yが媒介手数料の支払いを拒否し、媒介契約の解除を主張。

主張:

  • Yは媒介契約の解除を主張し、媒介手数料支払いを拒否。
  • 契約解除の根拠として、媒介契約約款17条を挙げる。

判決の要旨:

媒介契約解除の要件:

  • 媒介契約約款17条に基づく解除事由は背信的行為が必要で、契約目的が達成不可能である場合に限る。
  • 直ちに解除できるのはおおむね背信的な行為があった場合。

不満の根拠:

  • 媒介業者の対応に不満があったが、広告の記載や銀行手続きにおいて重大な誤りがない。
  • 買主の主張は背信性が不十分であり、契約解除の要件を満たさない。

まとめ:

  • 不満はあったが、背信的行為や契約目的の達成不可能性がないため、解除は認められない。
  • 媒介業者の通常業務の誠実さと確実性が重要とされる。