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特定紛争ごみ置き場に関する重説ミス

裁判事例の要旨

大項目:

 裁判事例 - 特定紛争ごみ置き場に関する重説ミス

 

紛争概要:

 

当事者:

  • 買主(X):平成13年に売主業者(Y)から新築マンションを購入。
  • 売主業者(Y):Xに対し「ごみ置き場」の移設が可能と回答し、後に移設が困難である旨を伝える。

経緯:

  • Xは建築現場機材置き場だと誤解し、内覧時に「ごみ置き場」であることを知る。
  • Xが移設要求し、Yは可能と回答。Xは信じて残金支払い。
  • 後に移設が困難であることが判明し、紛争が発生。

主張:

  • X:移設ができない場合は契約解除、購入価格減額、植栽などを主張。約270万円の慰謝料を求める。
  • Y:移設が不可能であり、契約解除や代金減額には応じないが、植栽や慰謝料約30万円は考慮する。

調整の経過:

  • 委員3名により5回の調整。
  • Xは紛争により精神的・生活面での不安定状態にあり、解除や賠償を主張。
  • Yは移設が不可能であることを主張し、植栽と慰謝料30万円を提案。

和解内容:

  • 委員の助言を受け、Yは植栽と謝罪文書の提供、解決金として60万円の支払いに合意。
  • XとYはこの提案に同意し、和解が成立。

まとめ:

  • 買主が「ごみ置き場」の説明不足により紛争発生。
  • 委員の助言を受け、売主が植栽や謝罪文書、解決金で和解成立。