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インターネット等でのマンション建設反対

裁判事例の要旨

大項目: 

 インターネット等でのマンション建設反対と名誉毀損

 

事案の概要:

  • マンションデベロッパーXが地上7階、地下3階のマンションを建設する計画。
  • 近隣住民Yが反対運動を組織し、ミニコミ誌や掲示板などで危険性や問題点を主張。

判決の要旨:

  • 表現行為が名誉・信用を毀損するか否かは、表現の内容・方法と共に、対象者の社会的な位置や状況も考慮するべき。
  • 本件はXの建設計画に対する近隣住民らの反対運動の一環であり、表現行為もその一部。
  • 表現行為が反対の趣旨であり、通常の読み手が一方的な意見表明と受け取る範囲内であれば、社会的な評価の低下は生じない。
  • 表現行為にはXの社会的評価を低下させる性質のものがなく、名誉・信用の毀損は認められない。

まとめ:

  • 反対運動の表現行為がマンション業者そのものを標的にした場合は、異なる判断が生じる可能性がある。