2000年代初頭からのタワーマンション(タワマン)ブームの経緯や、その後の大規模修繕などに関する問題です。
- ファンドバブルとタワマン建設の加速:
2006年頃からの「ファンドバブル」により、企業の経営破綻によって安くなった土地を投資会社が買収し、タワマン建設が加速した。
都心部や地方都市でも大型不動産が建設された。
- リーマンショックとその影響:
ファンドバブルはリーマンショックによりわずか数年で終息。
日本の不動産価格は下落したが、タワマン人気は下火にならず、逆に価格下落を逆手に取って購入する層が増加。
- オリンピック誘致と海外投資家の参入:
2013年のオリンピック誘致決定以降、タワマン人気が高まり、海外投資家が日本の不動産を「爆買い」。
渋谷、新宿、六本木などの名だたるエリアが対象となる。
- 大規模修繕の難しさと劣化状況:
10年以上が経過し、大型不動産の維持・管理に問題が生じている。
タワマンは大規模修繕の前例が少なく、劣化状況が予測しにくい。
外壁修繕などの作業は一般のマンションよりも複雑で、労働力の制限や天候の影響が大きい。
- 投資家主体の所有者と大規模修繕計画への無関心:
タワマン所有者は賃貸運用や転売などビジネス目的が主体で、将来の大規模修繕計画に無関心。
管理費や修繕積立金の滞納が増加。外国人所有者の中には非協力的なケースも見られる。
- 未来の不透明さとタワマン人気の継続:
タワマン市場は熟年富裕層や外国人投資家の需要に支えられているが、大規模修繕工事が難しさを極める中、将来的には廃墟の未来像も懸念される。
それでもなお、タワマン人気はなお衰えず、市場は続いている。
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