使途不明金を請求する方法には、交渉と裁判の2つの手続きがあります。
- 交渉で請求する:
当事者同士の話し合い(交渉)を通じて、使途不明金の請求を試みます。
請求側は相続人や財産を管理していた者に対し、使途の説明や法定相続分に相当する金額の返金を求めます。
しかし、交渉で合意が得られない場合が多く、特に被相続人が亡くなっている場合、主張がかみ合わず交渉が難しいことがあります。
- 裁判で請求する:
裁判所を介して裁判手続きを行います。
初めに、家庭裁判所での遺産分割調停が検討されますが、使途不明金に関する問題は通常遺産分割調停では解決が難しいです。
使途不明金問題を解決するためには、地方裁判所において民事訴訟を提起します。
民事訴訟では、不法行為に基づく損害賠償請求や不当利得返還請求が一般的です。
引き出しの経緯や使用用途、関係性などの客観的な資料が必要であり、十分な証拠を用意することが求められます。
裁判では証拠の提出や尋問が行われ、裁判官が最終的な判断を下します。
訴訟には時間がかかることがあります。
裁判手続きでは、誰が引き出したかや使用用途などに関する詳細な調査と証拠の提出が必要です。
また、和解が難しい場合は、長期にわたり裁判が進行する可能性があります。
弁護士や法律の専門家の協力を得ることが重要であり、訴訟に向けての十分な準備が必要です。
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