「暦年贈与」の仕方を3ステップで解説します。
【ステップ1】契約書を作成する
まず、暦年贈与の際には贈与契約書を作成します。
この契約書には以下の情報を明記します。
- いつ(日付):贈与が行われた日付
- だれからだれに:贈与者(あげる側)と受贈者(もらう側)の氏名と住所
- いくら:贈与される金額
契約書には、贈与者と受贈者の両者がそれぞれ自署で署名し、かつ実印で押印します。
また、住所と共に署名した日付も明記します。
この契約書の作成は、「確定日付」を証明するために重要です。
【ステップ2】資金の受け渡しを行う
次に、資金の受け渡しを行います。具体的な手順は以下の通りです。
- 贈与者の銀行口座から受贈者の銀行口座へ直接振り込み処理を行う。
- 贈与者が振込手数料を負担する。
- 贈与者の名義の通帳に記録が残るようにする。
受け渡し日は、契約書の贈与日と同じくらいの日付にすると良いでしょう。
【ステップ3】110万円以上の場合は贈与税の申告を行う
最後に、贈与する金額が年間110万円を超える場合は贈与税の申告と納税の手続きが必要です。手順は以下の通りです。
- 贈与税申告書に必要事項を記載する(誰からいついくらもらったのか、税額はいくらか)。
- 記載した内容をもとに税務署に申告書を提出する。
- 贈与税を別途振り込みで納付する。
贈与税の申告手続きについては、国税庁の贈与税申告書作成コーナーを参照するか、最寄りの税務署で相談しながら進めることができます。
なお、贈与税は110万円以下の場合は非課税です。
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