任意売却において成功するためには、適切な売却価格の設定が重要であります。
利害相反と売却価格の調整:
債権者と債務者は売却価格について異なる利害を持っています。
債権者は融資回収を最大化しようとし、債務者は可能な限り低い価格で残債を解消したいと考えます。
低い価格のメリット:
売却価格を低めに設定することで、多くの購入希望者が現れ、交渉が有利に進みやすくなります。
住み続けたい場合や生活準備金の要望が通りやすくなります。
高い価格のデメリット:
物件価格が高くなると、賃貸借契約の際に家賃も高くなり、債務者の生活が難しくなる可能性があります。
残債の心配:
安く売却しても、任意売却後の債務について厳しく返済を求められないため、残債の多寡を気にする必要はないとされています。
債権者の同意の重要性:
極端な安値ではなく、債権者が納得するぎりぎりの価格を設定する必要があります。
債権者の同意が得られないと任意売却は頓挫する可能性があります。
価格の算定の難しさ:
不動産の価格はケースごとに異なり、鑑定や査定で一定の価格差が生じることがあります。
債権者が納得する価格は、担当者や金融機関ごとに異なるため、相場観を読み解く経験が必要です。
物上保証について:
物上保証は担保物件を提供し、債務を保証する方法の一つであり、担保の範囲が最初から限定されています。
最後に、任意売却の成功には専門家のアドバイスや経験が重要であり、売却価格の適切な設定が成功に繋がります。
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