民事信託の種類別の課税

民事信託の種類別の課税

 

1. 遺言代用信託:

　定義:

　委託者の死亡時に受益者が受益権を取得する信託。

　課税時期:

　委託者死亡時に相続税が課税される。

　贈与税:

　贈与税は設定時には課税されないが、相続時に相続税が発生。

 

2. 受益権複層化信託:

　定義:

　受益者に収益と元本の受益権を分割して贈与した信託。

　贈与税:

　元本の受益権の評価額は、収益の受益権評価額を差し引いて算出。

 

3. 受益者連続型信託:

　定義:

　受益者の死亡や指定・変更、一定の事由により受益権が連続して移転する信託。

　権利評価:

　収益権に制約がないと見なして評価。元本受益権の評価額は零。

　税務の不透明性:

　税務上の取扱いが不透明な場合は、税務署に相談が望ましい。

 

　これらの信託は、その性質によって課税の対象や時期が異なり、税務署への相談が必要な場合もあります。

　信託の目的や設計によっては、税務上の特例や考慮すべき事項が存在し、個別の事案に対しては専門家との協議が不可欠です。