不動産の「相場」は

• 　不動産の「相場」は、その不動産の周辺における複数の実際の取引価格から類推できる金額を指します。
• 　不動産は一つとして同じものがなく、換金性が低いため、実際の取引価格を頻繁に確認することが難しいです。
• 　そのため、不動産の相場はあくまで近隣の同種の不動産の実際の取引価格を参考にして類推されるものであり、「相場はこのくらいです」という言い方しかできません。
• 　不動産の売買においては、価格を事前に決めて取引することが難しく、売り手と買い手の双方が合意した上で価格が決まります。
• 　不動産業者は、土地の特性や周辺の地価公示価格、相場水準などを基にして物件の価格を算出し、それに特有の条件を加味して売り希望価格を設定します。
• 　通常、物件の特性によっては、減価や上乗せが行われ、最終的な価格が決まります。

　このような状況から、不動産市場や価格の予測は一般の不動産オーナーにとって容易ではなく、相場を知りたい場合でも、近隣の不動産業者からはあくまで類推される金額しか得られないことが一般的です。