高利回りな中古物件の落とし穴:
- 表面利回りの誤解:
不動産業者が謳う利回りは通常「表面利回り」であり、満室時の家賃収入と物件の取得価格の比率で計算される。
取得価格が低いほど表面利回りは高くなるが、それだけで物件の魅力を評価するのは危険。
- 中古物件の瑕疵担保責任の問題:
中古物件には新築物件にはないリスクが潜んでおり、特に「瑕疵担保責任」が追及できない瑕疵が存在する。
例えば、雨漏りの原因が特定できず、解体が必要な場合も。
- 大規模修繕と予想外の出費:
中古物件では大規模修繕が必要なことが多く、それに伴う予想外の出費が発生する可能性がある。
配管の問題、雨漏り、貯水槽の清掃、エレベーターの修繕など。
- 家賃収入がリフォーム費用に消える可能性:
入居者が退去するたびにリフォームが必要な状況が続く可能性があり、家賃収入がリフォーム費用に消えることが懸念される。
- 設備やエレベーターの高額な修繕費用:
中古物件には設備やエレベーターの修繕が必要で、その費用が高額になる可能性がある。
貯水槽や古いエレベーターの更新がコストを伴う。
- 注意すべきポイント:
表面利回りだけでなく実質利回りを重視:表面利回りだけでなく、修繕や瑕疵担保責任のリスクを考慮した実質利回りを評価する。
- 中古物件の詳細な調査が必要:
中古物件の場合、詳細な調査や将来の修繕計画を立てることが不可欠。
- 購入前にリスクを理解:
購入前に中古物件のリスクを理解し、将来の出費や修繕に備えることが重要。
中古物件の利点は取得価格が低いことですが、その裏には予測困難なリスクが存在します。
慎重な計画と詳細な調査が必要であり、利回りだけでなく将来の状況を考慮した判断が不可欠です。
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