1. 【有価証券や金融資産】
上場会社や自営会社の株式、投資信託、小切手、手形、国債、社債、外債などをリストアップ。
上場株式の場合、銘柄、株数、名義人、証券会社、現時点での株価、株券の保管場所などの情報が必要。
親が経営する自社の株式については、会社名、発行株数、株主名と持ち株数、現時点での株価などを確認。
自社株は事業継承の問題にも関わるため、親が後継者に考えているか事前に話し合う。
2. 【一般動産】
一般動産は自家用車、事業用重機、家財など生活や事業で使用する道具や設備を指す。
相続時に問題になりそうな高額な資産に焦点を当て、それらをリストアップ。
評価が難しい場合は、税理士や買取業者の意見を参考に。
3. 【カードポイントやマイレージなど】
クレジットカードのポイントやマイレージも財産となる。
カード会社名、カード番号、連絡先などをリストアップし、死後の手続きや失効の可能性に備える。
4. 【権利】
ゴルフ会員権、スポーツクラブ会員権、リゾート会員権、電話加入権、特許権、著作権などの権利にも注意。
特にゴルフやスポーツクラブの会員権は高額であり、相続財産として計上されることがある。
5. 【貴金属、骨董品、美術品など】
貴金属や骨董品、美術品などについては、品名、購入先、購入日、購入時の金額、保管場所などをリストアップ。
鑑定や評価が必要な場合は専門家の助言を得る。
6. 【貸付金】
親が他者に貸したお金については、貸付先の名前、連絡先、貸付金額、返済予定日、返済方法、利子や担保の有無、借用書の有無などを記録。
将来的に返ってくる可能性がゼロでないため、記録を残すことが重要。
7. 【借入金やローン】
親が金融機関で借りたりローンを組んだりした場合、借入先、連絡先、借入額、返済日、返済額、返済方法、返済期限、現在の借入残高、借入目的、返済口座銀行名、担保の有無、保証人の有無、保証人の情報などをリストアップ。
8. 【保証債務】
親が保証人や連帯保証人になっている場合、将来的に負の財産になる可能性がある。
保証人は債務者が返済不能な場合、債務を代わって支払う義務を負い、連帯保証人は債務者と同等の支払い義務を負う。
保証債務の記録は、債務者・連絡先、債権者・連絡先、保証した日、保証金額などを確認し、事前に親からの説明を受けておく。
9. 【保険・年金】
生命保険、医療保険、死亡保険、火災保険、自動車保険、国民年金、厚生年金、個人年金保険などの情報をリストアップ。
保険会社名、連絡先・担当者、契約の種類・内容、証券番号、満期年月日、契約者名、被保険者名、保険金受取人、保険金額、支払満了期日、証券保管場所などの詳細を記録。
生命保険は相続時に重要であり、適切な加入方法や内容を確認することが相続税対策にも関連している。
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