貸家の相続税評価額の計算方法
1. 貸家建付地の相続税評価額の計算
1.1 自用地評価額の算出:
自用地の評価額は、通常の土地の評価方法に基づいて算出します。これには路線価や地域の特性、土地の形状などが影響します。
1.2 貸家建付地の評価額の算出:
貸家建付地の評価額は、自用地評価額に以下の式を適用して計算します:
貸家建付地の評価額 = 自用地評価額 × (1 - 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合)
- 借地権割合: 土地の一部が借地権により利用されている場合の割合。
- 借家権割合: 建物の一部が借家権により利用されている場合の割合。
- 賃貸割合: 建物全体の中で貸し出されている部分の割合。
2. 貸家(建物)の相続税評価額の計算
2.1 建物の固定資産税評価額の算出:
建物の評価には、通常は固定資産税評価額が用いられます。
これは建物の特性や構造、築年数などに基づいて算出されます。
2.2 貸家の相続税評価額の算出:
貸家の相続税評価額は、建物の固定資産税評価額に以下の式を適用して計算します:
貸家の相続税評価額 = 建物の固定資産税評価額 × (1 - 借地権割合 × 賃貸割合)
- 借地権割合: 土地の一部が借地権により利用されている場合の割合。
- 賃貸割合: 建物全体の中で貸し出されている部分の割合。
総合的な相続税評価額の算出
最終的な相続税評価額は、貸家建付地の評価額と貸家の相続税評価額を合算したものです。
総合的な相続税評価額 = 貸家建付地の評価額 + 貸家の相続税評価額
これにより、土地と建物を別々に評価し、それらの評価を合算して総合的な相続税評価額を求めることができます。
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