成年後見人とのやり取り

　成年後見人が関与するケースでは、手続きや情報提供について確認が必要なようです。

　以下に、提供された情報に基づいてアドバイスさせていただきます。

• 財産目録の取得:

　財産目録は相続手続きにおいて重要な情報です。

　成年後見人から提供を受ける予定の財産目録には、亡くなられた父親の財産状況が詳細に記載されているでしょう。

　成年後見人からの引継書類には含まれていないようですが、必要であればコピーを提供してもらえるとのことですので、コピーを受け取ることで財産の総額や概算相続税額を確認しましょう。

• 成年後見人の役割と限界:

　成年後見人は、本来は被後見人の生前における法的なサポートや財産管理を担当します。

　しかし、亡くなった後の相続手続きに関しては、彼らの業務範囲を超えるものです。

　相続手続きは専門家に依頼する必要があります。

　成年後見人からのアドバイスや協力が得られる場合もあるかもしれませんが、完全な指導が期待できるわけではありません。

• 相続手続きの専門家の利用:

　成年後見人の業務は亡くなったことで終了し、その後の相続手続きは別途の専門家に依頼する必要があります。

　税理士や行政書士など、相続に精通した専門家に相談し、相続手続きをスムーズに進めていくことが重要です。

• コミュニケーションの重要性:

　Ａさんが成年後見人からの情報提供に関して不満を抱いているようです。

　コミュニケーションの課題が生じることがありますが、専門家とのコミュニケーションが円滑であることは、相続手続きを進める上で重要です。

　不明確な点や不安を感じたら、遠慮せずに質問して確認することをお勧めします。

　状況が少しずつ明らかになり、Ａさんが財産目録を受け取ることで安心されたとのことで、一歩前進されたようです。

　引き続き、専門家の助言を受けつつ、適切な相続手続きを進めていくことが大切です。