不動産価格査定とは

不動産価格を試算する方法について、以下の3つの方法があります。

１．原価法（積算価格）: 　　

原価法は、同じ物件を再調達するためのコストを算出し、築年数の経過による老朽化などの要因を考慮して物件の価値を評価する方法です。主に金融機関が物件の評価に用いる計算方法です。

２．取引事例比較法（比準価格）: 　　

取引事例比較法は、物件自体の価格ではなく、周辺の類似物件の取引価格を参考にして、個別の要因を考慮して物件の価格を評価する方法です。主に自宅として使用する住宅を査定する際に使われる方法です。

3．収益還元法: 　　

収益物件の価格を評価する際に使われる計算方法です。収益還元法には直接還元法とDCF法（現在価値評価法）の2種類があります。直接還元法では現在の収益を元にして物件価格を算出し、DCF法では将来得られるであろう収益から逆算して現在の物件価格を評価します。

　直接還元法の計算式は以下の通りです。

物件価格 = (年間の家賃収入 - 経費) ÷ 還元利回り × 100 これらの方法を使って適切な試算を行い、不動産の価格を評価することができます。